アトピー性皮膚炎とは

 物が豊かになった現代,私たちがそれから恩恵を受けていることはありがたいことです。しかし,身近に普及するようなものにアレルギー反応を示す人が多くなったことも,紛れもない事実です。こうしたアレルギー反応の中に,アトピー性皮膚炎があります。原因は体質遺伝や食品へのアレルギー,偏食,ストレス,紫外線などさまざまですし,個人によって異なります。他のアレルギー症状と同じくアトピー性皮膚炎は,自己免疫疾患の一つと言えます。つまり,本来体を守るはずの免疫機構が無害なものにまで過敏に反応して,皮膚炎などの症状を起こしている訳です。ある調査では,アトピー性皮膚炎を含むアレルギー症状を抱える3歳児は40パーセント以上で,現代病の一つと言えるでしょう。

アトピー性皮膚炎の食事療法

 アトピー性皮膚炎になった子供は,痒い肌を引っ掻いてしまいます。これは,気が付くとキズになります。そこで,皮膚の炎症を抑えるために成長ホルモン(ステロイド剤)が使われることが多いですが,効かなくなると強いステロイドに変わる,という悪循環を繰り返し,最終的には手の付けようがなくなってしまいます。そこで,ステロイド剤だけに頼るのではなく,食事療法などによってアレルギーの原因になっている食べ物を避けたり,体質を改善したりすることが有効であるとされています。アレルギー検査によって何にアレルギーがあるかを調べて,そのようなものを控えることができますが,成長期の子供に食事制限をすることには弊害もありますので,専門医の指導に従いましょう。

アトピー性皮膚炎を改善する食事

 アトピー性皮膚炎のときの食事療法としては,上記のような食事除去療法が一般的ですが,体質を改善するための食事療法も長期的に見て効果があります。例えば,肉に含まれる脂肪やサラダ油,ごま油,オリーブ油などオメガ6系脂肪酸は,炎症物質を増やします。それに対して,青魚に含まれているDHAやEPAなどオメガ3系脂肪酸は,血液の粘性を下げ,炎症物質を減らします。オメガ6系脂肪酸も体にとって必要なものですが,現代人の食生活ではオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸のバランスが取れていないために,アレルギー症状を起こしやすくなると言われています。そこで,青魚をよく食べることで正常なバランスに戻すことが大切です。場合によっては,DHAなどのサプリメントも効果的です。
 また,食事だけではなく,他にもアトピー性皮膚炎に良いという製品もありますから,試してみるのも良いでしょう。大切な体のためですから信頼性のある製品を選ぶようにしましょう。

アトピー性皮膚炎の食事療法