私たちにとってなくてはならない光。最近ではこの光が,ニキビやうつ病をはじめ,いろいろな病気の治療に使われるようになりました。ここでは,光治療でニキビやうつ病が改善する仕組みなどについて説明しています。
いろいろな分野での研究が進むにつれて,これまでは外科的な措置や投薬などが一般的だった症状や病気も,いわゆる代替療法と呼ばれるものによって治療が行なわれるようになってきました。こうした治療については当然のことながら賛否があり,受け入れるかどうかは自分が納得して決めることですが,一部では成果が出ているという報告もあります。例えば,ここで取り上げるのは光治療です。光治療といえば主に,美容整形や皮膚科などで肌をキレイにするために使われてきました。レーザー光との併用によって,エネルギーの到達する深さを症状に合わせてコントロールしています。他にも光治療は,生体リズムや自律神経の崩れを改善するのに役立つとされています。
光治療といってまず思いつくのが,肌に照射する美容整形やエステなどで行なう治療です。光治療は特に,ニキビ治療に役立つとされ,一般的に行なわれています。ニキビの原因菌はポリフィンという物質を作りますが,これが光に反応して活性酸素を発生させる特性を持っています。それを利用して,ニキビに紫外線を除いた光を照射することで,自ら発生させた活性酸素でニキビ菌を殺菌しようというのが,光治療です。この光治療の良いところは,ニキビのない部分にダメージを与えることなく,ニキビにだけ作用することです。レーザーででもニキビは治療できますが,肌への負担が強く,場合によっては照射部分にガーゼを当てるなどしなければいけない,というデメリットがあります。
この光治療ですが,治療代が高額だったり,まだあまり世の中に浸透していないということを考えると,確実なニキビ対策化粧品を使用する方が安心かもしれません。
光治療はうつ病にも効果があるとされていますが,特に「冬季うつ病」と呼ばれる季節性の変調を改善するのに役立ちます。普通,人の体内時計は1日25時間で作用していますが,実際の1日24時間とは1時間のズレがあります。これが元で生活のリズムが狂い,睡眠障害や昼夜逆転,悪くすると無気力や集中力の低下,偏食といった冬季うつ病の症状が現われるようになります。そこで,強い光を浴びることで脳を活性化させて,自律神経のバランスを整えることができると言われています。日本人にも意外と多いとされている冬季うつ病ですが,朝の決まった時間に太陽の光を浴びるだけでも症状が軽くなるとも言われていますので,毎年冬になると気分が優れなくなる人は試してみると良いでしょう。