おたふく風邪とは

 子供が掛かる病気の一つに「おたふく風邪」があります。正式には,「流行性耳下腺炎」と言って,耳の下にある唾液腺の一つである耳下腺が腫れる病気のことです。原因となるのはムンプスウィルスです。このウィルスに感染した子供が咳やくしゃみをしたときに,それを吸い込んで感染します。つまり,飛沫感染によって広がる訳です。「おたふく」と言いますが,実際には片方の耳下腺だけ腫れたり,片方の腫れが引いてからもう一方が腫れたりするので,おたふくのように両側の頬が同時に腫れることは少ないと言われています。赤ちゃんにも感染しますが,気付かないくらい軽症で済むことが多いようです。一度発病すると免疫ができて,二度と発症することはありません。

おたふく風邪の症状

 おたふく風邪も,他の感染症と同じように潜伏期間があり,それを経てから発症します。一般的には2週間程度の潜伏期間の後,食欲不振や頭痛などの症状が出始めるとされています。また,おたふく風邪特有の耳下腺の腫れも見られるようになります。この腫れた部分の痛みが食欲をなくする原因となります。また,この腫れる耳下腺は唾液腺ですので,食事をして唾液が分泌されるときにも痛みを感じます。さらには,発熱もおたふく風邪のほとんどで見られる症状です。小さい子供であれば熱も低いですが,年齢が進むと40度近い高熱が出ることもあるようです。この熱や頬の腫れも2,3日くらいがピークで,それを過ぎれば徐々に症状は軽くなり,1週間もすれば治まります。

おたふく風邪の治療

 おたふく風邪の原因であるムンプスウィルスに対する治療薬は現在のところありません。ですから,おたふく風邪そのものを治療することはできません。それで対症療法を行なうのが一般的です。ですから,症状が出始めると小児科を受診して,解熱剤や痛み止めなどを処方してもらうと良いでしょう。医師の指導に従って,安静にし,水分補給を欠かさないようにしましょう。普通の風邪の場合と同じように,しばらくは入浴も控えます。さらに大切なことは,兄弟に感染しないように注意することや,症状が治まるまでは学校や幼稚園などは休ませることです。ウィルス性の髄膜炎を合併することもありますので,発熱が続く場合には必ず病院で診てもらいましょう。
 また,おたふく風邪意外にも,最近はウィルスによる病気の危険性が叫ばれています。新型インフルエンザなどがその例でしょう。特に子供がかかると厄介な病気もありますから,外から帰ってきたらうがい・手洗いをする,常に家の中を清潔に保つなど,ウィルス対策徹底するように心がけましょう。今では食べ物に直接使えたり,子供にも安心して使える優れた除菌液なども販売されていますから,色々と活用しましょう。




おたふく風邪の症状